卸の受注管理ガイド

取引先ごとの卸価格・掛け率、エクセルでの限界とラクな管理方法

同じ商品でも、取引先ごとに卸値が違う——卸売では当たり前のことです。でもその「違い」を、エクセルや記憶で支え続けるのは、地味にしんどい仕事です。この記事では、取引先別の卸価格・掛け率を1か所でラクに管理し、納品書・請求書まで自動でつなげる考え方を、現場目線でやさしく整理します。

MeguRee 取引先ごとの卸価格を管理する画面

「この取引先には65掛け、あちらは7掛け」。卸売をされている方の頭の中には、取引先ごとの卸値(掛け率)が、いくつも入っています。長く商売を続けている方ほど、その数は増えていきます。

この記事は「掛け率をやめましょう」という話ではありません。取引先ごとに値段を変えるのは、関係性や取引量に応じた、ごく自然な商習慣です。問題は価格が違うこと自体ではなく、その違いを正確に・誰でも分かる形で管理し続けることの難しさにあります。そこをどうラクにするかを、卸の現場目線で書いてみます。

なぜ取引先ごとに卸価格・掛け率が変わるのか

同じ商品でも、たくさん仕入れてくれる取引先には少し安く、付き合いの浅い相手には標準の掛け率で——というように、卸価格は相手ごとに変わるのが普通です。販路(観光施設・土産店・直営ECなど)によっても変わります。これは値引きというより、関係性に応じた「その人の値段」を持っている、ということです。

商品:北海道 帆立スープ(12入)上代 ¥770
取引先掛け率卸価格
観光施設むけ(取引量・多)65%¥500
土産店むけ70%¥539
新規・直営ECむけ80%¥616

※ 同じ1商品でも、取引先ごとに卸価格が変わる例。商品が増えれば、この表が商品の数だけ存在することになります。

エクセルや記憶での「取引先別価格」管理に出てくる限界

取引先が数社のうちは、頭の中でも、エクセルの一覧でも十分に回ります。しんどくなるのは、商売が育って「増えてきたとき」です。よくあるのが次のような場面です。

1. 掛け率が「人の記憶」に入っている

正しい卸値が、ベテランの頭の中だけにある。その人が休むと、注文は受けられても「いくらで出すのが正解か」を誰も即答できない。代わりがきかない状態は、休めないという別のしんどさになります。

2. 商品が増えると、表が横にも縦にも伸びて事故る

取引先×商品の数だけマス目が増えます。価格を引くときにセルをひとつ取り違えたり、コピペがズレたり。気づかないまま納品書に乗ってしまうと、利益がそのまま削れます。

3. 価格改定のたびに、全部を直すのが地獄

仕入れ値が上がって卸価格を見直すとき、取引先ごと・商品ごとに散らばった数字を、ひとつずつ直していく。直し漏れがあると、古い値段のまま請求してしまうこともあります。

4. 受注・納品書・請求書で、同じ卸値を何度も打ち直す

受注はエクセル、納品書は別テンプレ、請求書はまた別。そのたびに同じ卸価格を打ち直していると、月末は半日仕事になり、打ち間違いも混ざります。

ラクにする考え方は「取引先 × 商品」で1か所に持つこと

解決の方向はシンプルです。取引先ごとの卸価格を、頭やバラバラのファイルではなく、一か所にまとめて持っておく。そして、受注のときにその価格が自動で当たるようにする。こうすると、上の4つの場面がまとめて軽くなります。

MeguReeでの卸価格・掛け率の管理

MeguRee(めぐリー)という受注管理の仕組みでは、取引先×商品ごとの卸価格を最初に登録しておくと、受注のたびに自動でその価格が適用されます。掛け率(上代に対する割合)も参考として一緒に管理できるので、「この相手は何掛けだったか」を思い出す必要がなくなります。

そして、その価格はそのまま納品書・請求書まで一つながりで流れます。受注の一覧から、締め日にボタンひとつで帳票を作れるので、同じ卸値を何度も打ち直す作業がなくなります。FAX・電話で受けた注文を自分で入力する使い方でも、価格は自動で当たります。受注そのものをラクにする話はFAX注文の管理を効率化する方法、観光・土産物の卸向けの整理は観光卸の受注管理について、エクセル全体の限界はExcelでの受注管理、そろそろ限界かもでもくわしく書いています。

いま使っているエクセルの価格表(取引先ごとの卸値・掛け率)は、導入支援としてこちらで一緒に移し替えます。「パソコンは得意じゃない」「今のやり方を手放すのが不安」という方でも、丸投げで始められるようにしています。

費用は「売上から取らない月額固定」

注文や売上が増えるほど料金が上がる仕組みだと、商売が育つほど費用も重くなります。MeguReeは月額固定(¥9,800/月・税別〜)で、注文が増えても売上が伸びても月額は変わりません(プランは取引先数などの規模に応じて選べる形です)。卸価格の管理が大変になるのは「取引先が増えてきたとき」なので、その時期にこそ効いてほしくて、この料金の形にしています。詳しくは売上から取らない月額固定という選択肢にまとめています。

浮いた時間は、自分で選べる

卸値を思い出し、表を直し、帳票に打ち直す——その時間は、意外と孤独です。誰かと話すわけでもなく、黙々と数字を合わせている時間。

その時間が減ったら、何に使ってもいい。少し早く帰ってもいいし、お得意様ともう一本電話して関係を深めてもいい。もっと売りたいなら、その分を仕入れや新商品に回してもいい。MeguReeの役割は「選べる状態を渡すこと」だと思っています。

まずは中身を見てから決めてください

機能・料金・導入の流れをまとめた資料をご覧いただけます。こちらから一方的に売り込みのお電話をすることはありません。気になったときに、のぞいてみてください。